エイジング毛とは?30代・40代から起こる髪質の変化
「エイジング」という言葉を様々なシーンで耳にすることがありますが、その意味はご存知でしょうか?
エイジングとは、時間の経過に伴う物質や生物の変化を指す言葉です。
例えばお肌のエイジング現象では、シワが気になるようになった、ハリが無くなった、くすみやシミが出てくるなどが例として挙げられます。
もちろん髪にも同様にエイジング現象は存在し、個人差はありますが35歳あたりを過ぎたくらいからお悩みとして実感をする方が多くいらっしゃいます。
髪のエイジング現象は白髪だけではなく、
- 髪が乾燥しツヤが無い
- うねりが出る
- 髪がまとまらない
- ボリュームが出にくい
- つむじが割れる
などの現象が現れます。
これらの現象はどのようにして起こり、その対策はどのようなものがあるのでしょうか?
本コラムでは髪のエイジングについて触れていきます。
エイジング現象が発生する理由
活性酸素が人のエイジング現象を促進するという事を聞いたことがある方もいらっしゃるのでは無いでしょうか?
活性酸素とは、大気中の酸素と比較して活性された酸素や、関連する分子のことで、呼吸によって体内に取り入れた酸素の一部が活性酸素になるとされています。
活性酸素の特徴は、様々な物質を酸化させることです。
カットしたリンゴを空気に触れる状態にして放置していたら、茶色く変色してしまう現象は空気中の酸素によって酸化してしまうことによって生じる現象です。
このリンゴと同じように、人の体も酸素によってエイジング現象が生じ、前述で述べたような毛髪のお悩みが発生します。
人は、活性酸素が過剰に増えないように抵抗する抗酸化力がありますが、抗酸化力は年齢と共に徐々に低下することで、酸化が促進されてエイジング現状も促進されていきます。
その他にも、コラーゲンや水分保持能力が低下することによって、地肌(頭皮)の乾燥やバリア機能を低下させることは、毛髪と頭皮の乾燥、ハリやツヤに影響を与え、年齢と共に招じる髪のうねりも毛髪の水分バランスの乱れから生じるケースが多くあります。
エイジング現象の対策は?
エイジング現象を促進する活性酸素を抑える抗酸化力は、早い方で30代、遅い方でも40歳前後から弱まるとされているので、日常的に抗酸化物質を有する食品の摂取を意識することや、バランスの良い食事を心掛けることも大切です。
また、適度な運動やストレスを溜めないように心掛けましょう。
同時に毛髪や頭皮のバリア機能の低下は水分保持能力を下げ、毛髪や頭皮を乾燥状態に導き、その状態が促進されるとさらにバリア機能は低下してしまうという悪循環を生み出してしまいます。
活性酸素の抑制同様に、食生活や睡眠、適度な運動なども大事ですが、適したヘアケアを選択することも非常に大切です。
ご自身の髪のお悩みに適したヘアケアを選択することで、エイジング現象のお悩みを緩和し扱いやすい髪に近づける事ができるはずです。
また、髪の土台になる頭皮環境をしっかり理解することも大切です。
美しい毛髪は健康的な頭皮環境があってこそ。頭皮環境が乾燥しやすい方は洗浄力が強いシャンプーの使用は控えて、保湿効果のあるヘアケアを選択するなどを意識してみてはいかがでしょうか?
多くの方が年齢と共に実感する髪質の変化や頭皮環境の変化ですが、適したケアや対策で上手に付き合っていきましょう。