オーガニックとは
「オーガニック」というフレーズは10年前くらいから耳にするようになり、現在では食品やコスメ、生地素材でファッションの分野などの多くのシーンで耳にすることがあります。
以前は専門店などで取り扱われていたオーガニック野菜なども、現在では一般的なスーパーでもコーナーを設けられているほど、さまざまな方のライフスタイルに馴染むようになりました。
化粧品の分野でも、オーガニックコスメや一部有効成分にオーガニック成分を配合した製品、ヘアカラー剤もオーガニックを打ち出した製品などが多く存在し、そのカテゴリは多岐に渡っています。
では、その「オーガニック」はどのような点において食品や製品に対しての打ち出しをされているのかご存知でしょうか?
何となく、「安全そう」、「からだに良さそう」、「お肌に優しそう」、「健やかな状態に導いてくれそう」、などのポジティブなイメージを抱きつつも、詳しい基準や効果効能などを知るきっかけが無かった方が多いのでは無いかと思います。
本コラムでは、そんな「オーガニック」と認証されるものが、どのようなものなのかを掘り下げていきます。
オーガニックの認定はどこでされる?
オーガニックは日本語に訳すと「有機」と訳され同じ意味を持ちます。
「有機野菜」なども、スーパーや飲食店で耳にするフレーズですが、つまり「オーガニック野菜」ということになります。
「オーガニック」や「有機」とは、化学的に合成された肥料や農薬ではなく、太陽や水、土地や生物などの自然の力を生かして生産された農林水産物や加工方法のことです。
そのような環境で育てられた農林水産物や加工方法かのオーガニック認可するのは、国や機関によって基準は様々で多様な判断基準があり、その機関の認可条件を満たしたものが該当となります。
例えば、認定機関として有名な機関の一つ、フランスのエコサートの基準では、
- 完成品の95%が自然原料であること。(水含む)
- 完成品の5%は化学原料で良い。
- 完成品の5%は、オーガニックでなければならない。
- 植物原料の50%は、オーガニックでなければならない。
- 化学香料は使用不可。
などの基準が設けられています。
そのような環境で作られた作物や加工品は、栄養素や安全性、成分としての高い効果に加えが期待できるものが多いことから様々なシーンで選択される理由になっています。
化粧品におけるオーガニック認証
化粧品のオーガニック認証をする機関は、ヨーロッパのCOSMOS認証、アメリカのUSDA認証が代表的なものとして知られています。
オーガニックコスメを選択する際には、このような認証が表示されていることを参考にすることが出来ますが、前述でも記したようにその基準は機関によって様々なので100%がオーガニックの原材料で限られているとは限りません。
また、オーガニックを打ち出ししている製品でも、製品そのものがオーガニック認証を受けているものもあれば、製品の含有成分の一部がオーガニック認証の成分という製品も存在します。
一言にオーガニックコスメ、オーガニック製品という表現がされていても、その裏付けは様々ですので、打ち出しに頼りすぎないことが大切です。
ご自身のお悩みや必要要素に寄り添った製品を見極めて、よりご自身に合った製品でヘアケアやスキンケアを楽しみましょう。